日本の職場では、ていねいな言い方や状況に合わせた表現がとても大切です。
しかし、留学や日常会話では習わない日本語が多く、
「どう言えばいいかわからない…」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、外国人の方がよく困る 職場のリアル場面別 に、
すぐ使える短い日本語フレーズ をまとめました。
今日の仕事からすぐ使える内容です!
1|上司への“報告・連絡・相談”で使う日本語(報連相)
🔹状況:報告したいとき
「ご報告があります。」
「○○について、共有させていただきます。」
「先ほどの件ですが、問題なく完了しました。」
🔹 状況:相談したいとき
「ご相談したいことがあります。」
「この部分が少し不安なので、ご相談させていただけますか?」
「別の方法を試してもよろしいでしょうか?」
🔹 状況:連絡・確認したいとき
「念のためご連絡いたします。」
「この内容で問題ありませんか?」
「ご確認をお願いいたします。」
👉 ポイント
🥬「ホウレンソウ(HORENSO)」とは?
※ほうれん草(野菜の spinach)ではありません。
日本の会社でよく使われる仕事のルールです。
HOU(報告/ほうこく/Report)・REN(連絡/れんらく/Inform)・SOU(相談/そうだん/Consult) の3つの頭文字を合わせた言葉です。
日本では、仕事をスムーズに進めるために、
自分の仕事の状況を上司やチームにこまめに伝えること がとても大切だと考えられています。
2|同僚への依頼・お願いで使うフレーズ
🔹 やさしくお願いしたいとき
「お手すきの時にお願いします。」
「もし可能でしたら、ご対応いただけますか?」
「この部分だけお手伝いいただけると助かります。」
🔹 急ぎでお願いしたいとき
「大変恐縮ですが、急ぎでお願いできますか?」
「本日中にご対応いただけると助かります。」
🔹 相手が忙しそうなときに声をかける
「お忙しいところすみません。」
「今、お時間よろしいですか?」
👉 ポイント
日本語では「クッション言葉」を入れると丁寧で柔らかい印象になります。
3|ミスしたとき・謝りたいときの日本語
🔹 軽いミスをしてしまったの場合
「申し訳ありません、修正します。」
「すぐに対応いたします。」
🔹 迷惑をかけたとき
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
「今後は同じことがないよう注意します。」
🔹 相手に報告する前に気づいたとき
「確認が不足していました。改善します。」
👉 ポイント
日本の職場ではミスをした場合、「理由より先に謝る」(悪気はなくても、その状況・結果に対してあやまること)が基本です。
4|電話応対でよく使う日本語フレーズ
🔹 電話に出るとき
「お電話ありがとうございます。○○(会社名)の△△(名前)でございます。」
🔹 相手を待たせるとき
「少々お待ちいただけますか。」
「確認いたしますので、少々お時間をいただけますでしょうか。」
🔹 聞き返したいとき
「恐れ入ります、もう一度お願いできますか?」
「申し訳ございません。もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか?」
👉 ポイント
電話は日本人でも難しい分野。短く丁寧に話すのがコツです。
5|クレーム対応で使える落ち着いた日本語(外国人が特に困る場面)
🔹 最初の一言
「この度は私の確認不足で、お時間を頂いてしまい、誠に申し訳ございません。」
「この度はご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございません。」
🔹 内容を確認するとき
「状況を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
「詳細をお話いただいてもよろしいでしょうか?」
「どのような点が問題でしたか?」
🔹 対応を約束するとき
「至急確認し、対応させていただきます。」
「今後このようなことがないよう、社内でもしっかり共有し、改善に努めてまいります。」
👉 ポイント
感情のコントロールが大切。相手が起こっている場合、“まずは(そのようなお気持ち・状況になってしまったことを)お詫び”して、相手の話をじっくり聞くことが大切です。
6|退勤・シフト・勤務でよく使う日本語
🔹 退勤するときのあいさつ
「お先に失礼します。」
「本日もありがとうございました。」
🔹 休みたいとき
「体調が悪いため、お休みをいただきたいです。」
「明日、半休を取りたいのですが。」
👉 ポイント
お休みをとれることになった場合は・・・
「・・・ご迷惑をおかけして申し訳ありません。よろしくお願いします。」と言って電話を切りましょう。
🔹 シフト変更をお願いするとき
「シフトの変更は可能でしょうか?」
「○日の勤務を別の日に変更させていただいてもよろしいですか?」
7|会議・ミーティングで使う日本語フレーズ
🔹 意見を言いたいとき
「私の意見を言ってもよろしいでしょうか。」
「別の視点で考えてみました。」
🔹 わからない点を確認したいとき
「この部分について再度詳細をお話いただけますか?」
🔹 締めの言葉
「本日はありがとうございました。」
「引き続きよろしくお願いいたします。」
まとめ
日本の職場では「伝え方」がスキルになる
日本で働くうえで、難しい言葉よりも大切なのは “正しく伝えること” です。
今回ご紹介したフレーズは、どれもシンプルですが、
仕事のスピード・信頼関係・仕事のしやすさに大きく影響します。
特に外国人の方は、
「言い方がわからない → 話すのが不安 → 相談が遅れる」
という負のループに入りがちです。
しかし、短い定型フレーズをいくつか覚えておくだけで、
「話すきっかけ」 が作れ、コミュニケーションが驚くほど楽になります。
日本語が完璧でなくても、
“丁寧さ” と “伝える姿勢” があれば、職場で必ず評価されます。
今日のフレーズの中で「これなら言える」と思ったものから、
ぜひ一つでも職場で使ってみてください。
小さな一歩が、あなたの仕事の自信につながります。
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